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第52番札所
山手観音堂やまてかんのんどう
〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗2153

筑前山手駅から一ノ滝方面に入るとすぐ右に橋を渡ると『第52番山手観音堂』である。 観音堂は集落の有志14軒が組合を作り守っている。最初は藤家の所有であった。11番だけは家の守り本尊とし、40番・52番は移譲した。 観音堂では年に一回組合員が集まり「おこもり」をしている。 横の細長い建物「光明閣」の芳名大師尊影は昭和24年(1949)頃、観音堂前の路傍に齢60歳くらいの毛利純堂という老僧が座りこんで道行く人に弘法大師のために喜捨を乞い、喜捨した人の名前を毛筆で書き綴り大師の尊影を描き出そうと発願した。戦後4年目、皆貧しかった時代に人々は1円、2円と老僧の鉢に喜捨した。 三年後の昭和27年(1952)丈5m、幅2mの巨大な大師像が完成した。毛筆で10万人の名前を書き詰めて大師像を作る大労作で、芳名大師尊影である。完成後、老僧はどこともなく立ち去ったので有志で堂を建立した。


ご本尊:十一面観世音菩薩

ご真言:おん まかきゃろにきゃ そわか

<篠栗町観光協会>