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市房山神宮いちふさやまじんぐう
〒868-0703 熊本県球磨郡水上村湯山

九州中央山地国定公園にある市房山神宮
市房山神宮が建立されたのは平安時代の807年にさかのぼり、人吉・球磨エリアの最高峰、市房山の4合目にある神社で参拝が容易ではなかったようです。
1582年、安土桃山時代。この地を治めていた相良藩で「化け猫騒動」が起き、相良氏は猫の怨念を鎮めるために、「化け猫騒動」に関連のある市房山神宮などをお参りするように命じました。これを「お嶽さん参り」とよんで、代々の相良藩主も自ら「お嶽さん参り」をしました。当初は藩主の命令により領民も「お嶽さん参り」をはじめ、やがて、年に1度の楽しいお祭りとして地域の人々に定着することになります。
登山口付近では出店が並び、普段出合うことのない人々同士の交流が生まれ、多くに人が集まる「お嶽さん参り」は、男女の出合いのきっかけや、人々の交流の場として年に1度の楽しみな行事になっていきました。これが、市房山神宮が縁結びの神様として名高いゆえんでもあります。お嶽さん参りは1960年代まで、300年間もにぎわうことになります。
こういうことから、市房神宮は、俗に“御巌さん”と呼ばれています。相良家代々の祈願所となっています。本殿の他、拝殿 餅屋などがあります。 参道の両側に林立している老杉は樹齢800〜1000年と伝えられる杉並木が鬱蒼と茂っており、1kmほどの参道に並び立つ姿は壮観です。


市房山神宮は、本宮(市房山神宮)、中宮(一の宮神社)、下宮(市房山神宮里宮)の3宮で構成されています。本宮は山の中腹にあるので、そこまで参拝に行くのが大変な人は、下宮で祈れば本宮で祈ったのと同じになるという仕組みでした。下宮は参拝しやすいふもとにあります。

山中の市房山神宮本宮
山麓の中宮(一宮神社)
湯前町の下宮(里宮神社)

主祭神 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)


九州中央山地国定公園
熊本県と宮崎県にまたがる山岳国定公園。九州山地のほぼ中央に位置し、国見岳・市房山などの山岳や球磨(くま)川水系などの河谷が深く刻み込まれた地域。平家の落人(おちうど)伝説にまつわる五家荘(ごかのしょう)・椎葉(しいば)などの山村がある。



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