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円通山えんつうざん
常安寺じょうあんじ
〒847-1201 佐賀県唐津市北波多徳須恵365番地

【御詠歌】まつらがわ きよきながれの きしなみは つきにくだくる たまかとぞみる


常安寺より東南に約3キロほど行ったところに岸岳(320メートル)という山があり、その北壁の「笹の手」と称ばれる、切り立った岸壁の下に自然の洞窟「垂玉」があるが、伝えるところでは、和銅6年(713)、弘法大師が留学されていた唐よりの帰途、霊夢により垂玉に導かれ止錫されたのが、常安禅寺のはじまりとされる。

中世には、松浦党の領袖波多氏が、岸岳を居城としてこの辺り一帯を400年にわたり支配したが、その波多氏全盛の天正8年(1580)、稗田の地に、この霊場を継承した「鬼子山円通寺」が用演大和尚により開山されたといわれる。

その後、波多氏の没落とともに寺運も衰退したが、寛永元年(1624)、唐津藩主志摩守広高公が、現在の相知町黒岩の地に、医王山第14世涼山玄清大和尚を招請して中興。明治34年(1901)、炭田開発による地盤沈下による損壊があったが、本尊は小堂宇とともに移転しており難をのがれたと伝わる。  
なお、唐津の地名は、唐(朝鮮や中国)に渡る津(港)に由来するとか。


【本尊】十一面観世音菩薩
【開基】今井新右衛門常安
【宗派】曹洞宗

<九州西国霊場HPより>

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