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第88番札所
大久保薬師堂おおくぼやくしどう
〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗1165-2

郷ノ原から大久保方面(一ノ滝方面)にむかうと右手の高所にお堂がみえる。民家の間を通り30段の石段を上がると『第88番大久保薬師堂』がある。 石段の下には薬師水という湧水がある。昔は集落の共同井戸だった。今もお参りさんの喉を潤せるように、薬師水を入れたヤカンと湯のみが納経所の横に置かれている。 守堂者の家系は、平家の落人の子孫と思われてきたが、桐生家の先祖は奥州の武将伊達(西木戸ともいう)七郎左衛門だと分かった。七郎左衛門は京に出て禁裏の守護役人となり、西下する安徳帝を守護して九州に来た。言い伝えでは、平家滅亡後は源氏の追補を逃れて篠栗の谷に隠れ住み、伊達姓を変えて母方の桐生姓を名乗った。そして修行中の尼さんと結婚、子孫が篠栗に定住するようになったと伝えられる。桐生本家は58番の大久保観音堂の守堂者宅で、二百年前に分家をした。


ご本尊:薬師如来

ご真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

<篠栗町観光協会>



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